女性必読!あなたは大丈夫?災害への備え
投稿日: 2022年06月14日
災害大国の日本。地震や大雨などの影響で、毎年、全国各地で大きな被害が報告されています。このようなニュースを見聞きすると、不安になってご自身の防災対策を見直される人も多いでしょう。そこであらためて、防災時に必要なアイテムをおさらいしておきましょう。
基本の防災準備
まずは、食料や水。一般的にごはん、乾パン、ビスケットなどの非常食も、飲料水もそれぞれ3日分は用意したほうがよいといわれています。飲料水は、1日あたり1人3リットルは必要といわれていますから、最低9リットルは用意しておかなければなりません。さらに、ご家族と同居されているかたは人数分必要ですし、これ以外にトイレなどで使う生活用水も確保しておきましょう。また、ろうそくやティッシュペーパー、トイレットペーパーなども、日ごろから多めに買っておいてご自宅に保管しておくと安心です。
次に、非常用持ち出しバッグの中身も確認しておきましょう。食べ物や飲料水のほか、健康保険証、免許証、預金通帳などのコピー、印鑑などの貴重品、懐中電灯や携帯用ラジオ、予備の電池、ヘルメットなどの避難用具、手袋、毛布、缶切り、ライター・マッチ、ナイフ、携帯用トイレなどの生活用品、絆創膏や薬などの救急用具、タオルや下着、着替えなどの衣料品、携帯用カイロなどが入っているか、確認しましょう。また、10円玉を入れておくと、いざというときに公衆電話を使うことができます。このほか、赤ちゃんや高齢者がいるご家庭では、おむつやミルクなどプラスアルファで用意しておくものがあります。
女性ならではの必需品も忘れずに
さらに、女性の場合、追加で次のようなものを準備しておきましょう。
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・生理用品(1周期分のナプキン、おりものシート)
・サイズのあった下着類(サニタリー用ショーツを含む)
・携帯用ビデ
そのほか、スキンケア用品や防寒着、ブランケットなどもすぐ持ち出せるようにしておきましょう。
また、女性の中にはヒールが高い靴をたくさん持っている人もいると思いますが、災害に備えて、底が厚く、ヒールが低くて歩きやすい靴も用意しておきましょう。
このように、防災グッズは性別、家族構成に合わせて内容を見直しておく必要があります。自治体によっては女性に向けた防災用パンフレットを作成しているところもあり、ホームページからダウンロードすることもできますから、ぜひ確認してみてください。
気をつけたい災害時の犯罪
最後に、災害時の現場でとくに女性に気をつけていただきたいことがあります。それは、性犯罪です。非常に残念なことですが、これまでも災害時に性被害にあった女性は多くいます。避難所内で被害にあう場合もありますし、自宅避難をしている場合でも、ガスや電気の点検と称して自宅に不審者が入り、被害にあうこともあります。とくに停電が起きると、人目につきにくい場所も増えて、犯罪にあうリスクも高まります。
実際に災害の最中にいると、避難生活に疲弊したり、精神的に不安定になってしまうこともあると思いますが、夜間には一人で歩かない、外出時は周囲の人に声をかける、知らない人の声掛けには応じない、むやみに自宅へ人を入れないなど、いつも以上に防犯意識を高めておかなければならないことも、頭の中に入れておいてくださいね。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師・看護師。株式会社Mocosuku社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当