秋こそ取り組みたいダニアレルギー対策
投稿日: 2022年09月12日
秋になるとアレルギー症状が強く出るようになる人は多いかもしれません。ブタクサやヨモギなどの花粉が飛散する時季ですが、ダニアレルギーも増えてくるのが秋です。そこで、これらからの季節におこないたいダニアレルギー対策についてご紹介します。
ダニアレルギーの症状
いわゆるダニアレルギーは、ダニの死骸やフン、脱皮した殻などをアレルゲン(抗原=アレルギーの原因物質)とするアレルギー疾患です。ほかのアレルギー疾患と同じように、特定のアレルゲン(この場合はダニアレルゲン)に対する抗体を持っている場合に発症します。主な症状は鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目や皮膚のかゆみ、のどの痛み、咳喘息などで、花粉症よりもダニアレルギーのほうがアトピー性皮膚炎や咳喘息に悩む人が多いといわれています。
秋にダニアレルギー症状強くなる理由
ダニアレルギーは、春のスギに対する花粉症などとは違って、通年性のアレルギー疾患です。ですから、抗体を持っていれば1年中症状が出る可能性がありますが、とくに秋は症状が現れやすい季節です。その理由は、ダニの繁殖シーズンに関係しています。
まず、家の中に生息するダニは、気温20~30℃、湿度60%以上という、高温多湿の環境を好むといわれています。ですから、5~7月になると、ダニが増えてきます。また、人の血を吸うイエダニやチリダニは7~9月頃に増えるため、この時季になると、ダニに刺される人も増えてきます。そして秋になると、ダニの数はだんだん減ってくるため、ダニに刺されることも少なくなってきますが、反対に、アレルギー症状が出る人が増え始めます。これは、夏に繁殖したダニの死骸やフンなどが秋に増え始めるためです。とくに9~10月ごろアレルギー症状が出やすくなります。
ダニアレルギー対策
ダニ対策をする上でポイントになるのは、ダニを増やさないことと、アレルゲンを取り除くことの、大きく2つに分けられます。それぞれのポイントについて、見ていきましょう。
1.ダニを増やさないためのポイント
2.アレルゲンを除去するポイント
参考:一般財団法人 京浜保健衛生協会『30.秋こそ注意!ダニアレルギー』
こまめな掃除や洗濯を心がけることが、ダニ対策の大きなポイントになります。ダニアレルギーでお悩みの人は、ぜひ実践してみてくださいね。なお、花粉症かダニアレルギーかわからない人は、耳鼻科で検査を受けることをおすすめします。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら ゆうな)
保健師・看護師。株式会社Mocosuku社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当