今から実践!「冬たるみ」の予防法
投稿日: 2022年11月29日
秋や冬になると、空気の乾燥が進むこともあって、お肌の悩みが増える人も多いのではないでしょうか。肌の乾燥ばかりに目が向きがちですが、実は「たるみ」も冬に多いお悩みの一つです。そこで、本格的な冬を迎える前に知っておきたい冬たるみの予防法をご紹介します。
冬たるみの原因
冷えや乾燥が原因となって、たるみが進行することがあります。たとえば、寒くなると、全身の血行が悪くなりやすいのですが、顔の血流やリンパの流れが悪くなると、老廃物や不要な水分が溜まってむくみやすくなります。そして、それを放っておくと、頬の毛穴が目立つ、目のまわりがたるむ、フェイスラインがぼやける、といった症状が出るようになります。
また、冬になるとお肌が乾燥しやすくなって、小じわができやすくなります。小じわは、初期のうちにケアをしておくと、元に戻る可能性がありますが、放っておくと深いしわになったり、たるみにつながることがあります。
さらに、紫外線もたるみの原因になります。「冬に紫外線?」と思う人もいるかもしれませんが、夏に比べると紫外線量は少ないものの、冬でも一定の量が地表に降り注いでいます。ですから、紫外線対策を怠っていると、肌のハリに欠かせないコラーゲンやエラスチンなどが破壊されて、たるみの原因になります。
ちなみに、冬場にウインタースポーツを楽しむ人もいるでしょうが、日焼け止めなどを塗っておかないと、いわゆる「雪焼け」を起こすことがあるので、とくに注意してください。
たるみを加速させる要因とは
さらに、たるみはほかの季節と関係のない要因によっても引き起こされます。たとえば、加齢。年齢を重ねていくと、コラーゲンが減少したり、エラスチンの質が変わり、お肌の弾力が低下します。その結果、ハリが失われて、シワやたるみの原因になります。また、顔の筋力が落ちることも、たるみの一因です。
こうした加齢による肌の変化は、老化現象ですから、ある程度は仕方ない面もあります。けれども、たとえば偏った食生活や睡眠不足などで生活習慣が乱れていたり、紫外線対策を怠ったりしていると、たるみをはじめとする老化現象は、加速していきます。さらに、はじめにお伝えしたとおり、これからの季節は、乾燥や冷えといった要因も加わりますから、より一層の予防策が必要になります。
冬たるみ予防法
たるみ予防というと、特別なケアが必要になると思われがちですが、まずは基本として、生活リズムを整えて、食事や睡眠などの習慣を見直しましょう。また、ふだんのスキンケアを見直して、保湿を重視したり、エイジングケアができる美容液などを取り入れることもおすすめです。さらに、筋力低下やむくみ予防のために、表情筋を使う体操を取り入れたり、リンパマッサージすることもよいでしょう。
加えて、冬でも紫外線対策を怠らないことが重要です。ただし、このような基本的なケアは、たるみの予防にはつながりますが、すでにできているたるみに対しては、劇的な効果を期待することは難しいかもしれません。ですから、できてしまったたるみを何とかしたい!という気持ちが強いのであれば、一つの選択肢として、美容皮膚科への受診も検討してみるとよいでしょう。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら ゆうな)
保健師・看護師。株式会社Mocosuku社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当