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若くても体力があっても登山の際には気をつけたい「高山病」

投稿日: 2023年06月02日

高山病

暖かくなってきて、ハイキングや登山などを楽しむ人もいるでしょう。登山の際に気をつけたいことはたくさんありますが、その一つに「高山病」があります。「まさか私が・・・」という人が高山病になりやすいのです。そこで、今回は高山病についてご紹介します。
 

体力がある人でもなることがある高山病

高山病にかかりやすいかどうかは、個人差が大きく、年齢や性別、体力の有無は、ほとんど関係がないと言われています。気をつけて登れば、山頂まで元気でいられる人もいれば、登山口の五合目で、体調不良を訴える人もいます。ベテランの登山者でも、あっけなく高山病になることもあるようです。
高山病は、低地から、低気圧・低酸素の高地に上がった時、体が順応できずに起こる一連の症状を言います。1800mあたりから危険性があり、2500mを超えると特に注意が必要になります。つまり、5合目の標高が2300mに達しそこから3776mの山頂を目指す富士山は、常に高山病のリスクがあるということです。
 

高山病の症状

高山病は、頭痛や食欲不振、吐き気など、二日酔いとよく似た症状が現れるので、通称「山酔い」とも言われています。ほかにも、倦怠感、めまい、手足のむくみ、顔色や爪の色が悪くなる、不眠、下痢など、症状は人それぞれです。「疲れてるだけかも・・・」と思いがちですが、高地で体調を崩した場合は、まず高山病を疑ってください。
高山病は、重症になると高地脳浮腫(脳がむくむ。考えがまとまらなくなったり、運動能力が低下する)や高地肺水腫(肺の中に水が溜まる。咳が出たり、ゼーゼーする)を起こして、命にも関わりますが、きちんとした対応をとれば死に至ることはほとんどありません。ですから、むやみに恐がる必要はなく、「おかしい」と思ったら、すぐに低い地点まで降りるか、それ以上登らないこと。無理をして、周りの人と歩調を合わせようとするのが、いちばん危険です!
 
では、高山病にならないようにするためには、どうしたらいいでしょうか?
 

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高山病の予防法

高山病の予防法を挙げていきます。
 
●高所順応をする
五合目の登山口に到着したら、ゆっくりと休憩して(90分程度)体を高所に慣らしましょう。ハイテンションになって動き回ると、酸素を消費してしまい、高山病になりやすくなります。高山病の症状は、高地に到着してすぐに出るのではなく、6時間~12時間後から出ることが多いので、油断は禁物です。
 
●初期症状に気づく
高山病の初期症状に気づいて、悪化する前に対策をとるようにしてください。
 
●酸素を充分に取り入れる
酸素をできるだけ消費しないように、高度に順応しながら、ゆっくりとマイペースで登るようにしてください。休憩の時に深呼吸をすると、体内に酸素を取り入れることができます。
 
●こまめに水分を補給する
体内が水分不足になると、血液の粘度が上がり、酸素の運搬が円滑に行われなくなります。
 
●エネルギーを補給する
キャラメルやアメ、チョコレートなど。ブドウ糖やスポーツキャンディーなどもおすすめです。低酸素では消化機能が低下するため、食べ過ぎには注意してください。
 
ほかにも、寝不足のまま登らないようにすることや、お酒やタバコは基本的に控えることなど、注意点はたくさんあります。貧血気味の人は、普段から意識して、鉄分を摂取しておくといいですよ。
 
高山病の発生は体調が大きく関係します。徹夜で登るなど、無謀なスケジュールで山頂を目指す「弾丸登山」は、高山病を発症するリスクが高くなりますので、余裕を持った日程で登るようにしてください。とくに富士山での高山病は他人事ではありません。
かと言って、あまり気にしすぎるとせっかくの登山を楽しめなくなってしまいます。高山病についての正しい知識を身につけ、楽しく登山してくださいね。
 
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

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