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ココロの病気を治す「精神科」と「心療内科」 その違いとは?

投稿日: 2023年04月07日

医療・患者・診察・診療・病気・風邪

ストレスフルな現代生活。身体だけでなくココロにも負担がかかり、不調や疾病に陥る人も少なくありません。そこで、精神科系の診療科では最近、受診者も増えて、患者数は年間300万人を超えています(厚生労働省調べ)。ココロの病気というと、現在の医療機関の診療科には「精神科」「心療内科」、そして「神経科」「神経内科」などもありますが、その違いはどんなところにあるのでしょうか。そこで、今回は「精神科」と「心療内科」の違いについて解説します。
 

精神科と心療内科の違い

かいつまんでいえば、統合失調症や双極性障害、うつ病など精神病の診断と治療を専門とするのが「精神科」です。これに対して、自律神経失調症や認知症、パーキンソン病など、神経障害による病気を専門とするのが「神経科」や「神経内科」などです。一方、心療内科はもともと、心身症と呼ばれる病気を専門とした内科でした。気管支喘息、本態性高血圧症、胃・十二指腸潰瘍、円形脱毛症、夜尿症、インポテンツ、メニエール病などの中には、症状は身体に出てくるのですが、その原因がココロ――その人の考え方や人間関係のあり方など――にある疾病もあり、これを心身症と呼んでいます。そんな心身症の治療から始まって現在では、「人を身体面だけでなく、心理面や社会面などを含めて、全人的に治療しようとするのが心療内科です」(特定非営利法人:日本心療内科学会HPより)とされ、心療内科がカバーする疾病は、かつてよりも多岐にわたっています。心療内科はいわば、「気(ココロ)も含めて病いを理解し治療する内科学」とでも言えるでしょう。
 

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精神科・心療内科のどちらに行けばよいか迷ったら・・・

以上に述べたのは、医学において精神科と心療内科などが、どのような専門性を担っているかの違いでした。しかし、患者さんからすると、そのような区別を理解するのは難しいかもしれません。歴史的にいうと、心療内科が日本に創設されたのは50年ほど前のこと。まだ、新しい診療科ともいえます。これに対して、日本初の公立精神病院「京都癲狂院(てんきょういん)」が設立されたのは1872年(明治5年)のことでした。精神科は古くからあります。ですから、一般の人にとっては精神科も心療内科もココロの病いを治療する医療機関ですが、心療内科のほうが新しいイメージがあるかもしれません。加えて、精神科には、歴史も古いだけに心の病に対する偏見などもあって、暗いイメージが伴っているかもしれません。その意味では、心療内科のほうがライト(軽い)なイメージで、アクセスしやすいと感じているかもしれません。
そして、実際ココロの不調や病気の疑いが出てきたとき、精神科のほうがよいのか心療内科のほうがよいのかは、判断が難しいところです。
そこで、選択の際の参考に2つの方法をおすすめします。
 
〇 クリニックや病院のホームページを閲覧する
現在、クリニックや病院ではホームページを開設して、診療科の特徴や担当医の専門性を公開している場合が多いです。統合失調の治療に詳しいとか、うつ病の治療を専門とする医師がいるとか、睡眠外来とか不安障害の症例を多く手掛けているなど、参考になる情報を得ることができるようになっています。
 
〇 相談機関を活用する
地域の保健所や精神保健センター、あるいは、学校の医務室や企業の健康管理室などには、不調や疾病の疑いに相談に乗ってくれる専門職として、保健師やソーシャルワーカなどがいます。場合によっては医師が相談に応じてくれることもあるでしょう。このような相談機能を活用することで、自分に合った医師や医療機関と出会えず、どんどん医師を変えてしまう「ドクターショッピング」を回避することが可能となります。
 
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

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