お腹が出てきたかも、と思った時にチェックしたいこと
投稿日: 2024年03月21日
「お腹がでてきたな」と感じた時、単純に、「太ってしまったな」と考える人がほとんどでしょう。でも、必ずしもそうとは限りません。お腹が出てきたと感じたら試したいことをご紹介します。
お腹ぽっこりは姿勢のせい?
お腹が出てきたという見た目の変化に惑わされ、太ったように感じるかもしれませんが、実は姿勢が大きく関係していることがあります。鏡で横から見た時、腰が沿っていませんか?とくに女性は腰が反っていることがあります。その方がお尻はあがって見えて、いい姿勢に感じるでしょうが、人間は直立で背骨がS字状になっています。そのため、骨盤が前に倒れていたり、腰椎の湾曲が強い場合には、自分のお腹を上から見たときには「ポッコリお腹」に見えてしまうのです。
体重が増えていないのにお腹が出てきたと感じたら要注意
お腹がポッコリしてしまっている女性で注意したいのは、臓器の下垂です。お腹の内側にある、いい姿勢やプロポーションをキープするための筋肉が弱ってしまっていると、体重は増えていないのに、お腹が前に出てしまいやすいものです。姿勢をキープする筋肉が弱いということは、内臓を納めておくべき箱がユルユルだということ。そのため、内臓が重力に負けて下に下にと降りてきてしまいます。この筋肉のゆるさは重症化してしまうと、骨盤の中の臓器(子宮・膀胱・直腸)が膣から外に脱出してしまう、「骨盤臓器脱」という病気になることもあります。見た目や臓器下垂でお腹が出てしまっている場合、無理なダイエットは逆効果です。間違った運動をすることで臓器脱になる人もなかにはいます。
姿勢のせいかも?チェックポイントは
お腹がでてしまったと感じたときには、冷静に自分の身体をチェックしてみましょう。次の3点がポイントです。
- サイズを測ってみる
- 体重の変動を確認する
- どんな姿勢でお腹が出ていると感じるのか
体重やサイズに変化がないのにお腹が出て紀要に見える場合は姿勢が大きく関係している可能性が高いでしょう。
お腹をひっこめる!正しい姿勢とは
楽にお腹をひっこめたいとき、大事なのは普段の姿勢です。骨盤の傾きなど、姿勢によってお腹が出てしまっている場合があります。骨盤の傾きを意識して姿勢を正すことが重要です。お腹の力(体幹)が弱いと姿勢を保つ力も弱いため、無意識に背中が丸まってしまったり、脚を組んでしまっています。姿勢を正せば、自然と体幹の筋肉を使うことになり、それだけでもトレーニングになります。いわゆる腹筋運動をするよりも、骨盤の傾きを意識した姿勢を心がけましょう。参考までに次の方法で骨盤の傾きを確認してみましょう。
- 1.壁にもたれてまっすぐに立つ
- 2.頭とお尻、かかとを壁につける
- 3.腰と壁のすき間に手を入れてみる
結果自分と壁との「すき間」はどうなっているでしょうか?以下はチェックポイントです。
お腹をひっこめ、骨盤の位置を正すコツは、お臍の下あたりを少し意識するといいです。おヘソの位置を1cm上に、1cm内側に移動させるくらいです。いつでも姿勢を正して「お腹ひっこめトレーニング」をしましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン