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女性は閉経するとなぜ動脈硬化が進みやすいの?

投稿日: 2023年09月29日

日本の女性の閉経の年齢はおよそ50~51歳。閉経が近づく40代後半ごろになると、女性ホルモンの「エストロゲン」が急激に減少し始めるため、心身にさまざまな変化がみられるようになり、その影響で動脈硬化が進むこともわかっています。その理由を解説していきましょう。
 

閉経に伴うカラダの変化と更年期症状

40代後半ごろになると、月経の間隔がだんだん空くようになりますが、最終的に1年以上月経が来なくなると、閉経と診断されます。そして、これに伴って心身にさまざまな不調が出ることがあります。いわゆる「更年期の症状」と呼ばれるもので、めまいや頭痛、倦怠感、動悸、ほてりやのぼせ(ホットフラッシュ)、むくみ、冷え、発汗、胃腸の不調、肩こりや腰痛、イライラ、抑うつなど、実にさまざまな不調が現れます。実際に現れる症状や程度には個人差がありますが、日常生活に支障をきたすほどの不調は「更年期障害」と呼ばれて、婦人科での治療の対象になります。
 

エストロゲンの血管に対する働き

エストロゲンは骨や血管など、さまざまな器官の健康維持に役立っています。特に血管に対しては、悪玉コレステロールの増加を抑えたり、善玉コレステロールが増えるのを助けたりする働きがエストロゲンにはあります。悪玉コレステロールが増えると、血管の壁に脂質がたまりやすくなり、血管が細くなったり血栓ができやすくなったりして、動脈硬化が進行しやすくなります。
また、エストロゲンには血管に直接作用して、血管壁を厚くする細胞の増殖を抑える働きがあることもわかっています。こうした働きは、動脈硬化を予防する上でとても重要です。
 

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閉経と血管の変化

このように、エストロゲンは動脈硬化の進行を遅らせる上で重要な役割をしています。逆に言うと、閉経が近づきエストロゲンの分泌量が減っていくと、動脈硬化のリスクが一気に高まる、ということです。実際、閉経を迎えた後、コレステロールなどの値に異常が見られるようになり、動脈硬化が進む女性はとても多いことがわかっています。ですから、とくに40代以降の女性はこうした女性ホルモンによる身体の変化に気をつけなければいけません。そして、そのためには普段の生活習慣を見直すことが、非常に重要です。とくに、高血圧や脂質異常症、高血糖、肥満などを指摘されている人は要注意。これらはどれも動脈硬化の危険因子といわれていて、当てはまる数が多いほど、悪化のリスクが高まります。動脈硬化が悪化すると、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などを発症しやすくなり、最悪の場合、命に危険が及ぶこともあります。そのようなリスクを背負わないためには、食事や運動、睡眠、飲酒、禁煙などの基本的な習慣を見直すことが大事。「今はまだ健康診断にひっかかったことがない」という女性も、油断はできません。今のうちから生活習慣を整えておき、閉経後のリスクに備えるようにしましょう。
 
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

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