元気な身体を作る!滋養強壮に効果を発揮する食材
投稿日: 2023年05月26日
元気をつけたいときに「滋養強壮」と謳っている栄養ドリンクやサプリメントを飲む方は少なくないでしょう。今回は、「滋養強壮」につながる成分や効果についてご紹介します。
滋養強壮とは
「滋養」とは「身体に栄養素をしみ込ませること」、「強壮」とは「身体を強く、元気にすること」を意味します。つまり、滋養強壮とは、「栄養素を補い、強く元気な身体を作ること」を言います。
滋養強壮につながると言われる食材
「マカ」
マカの根は食材や漢方薬として重宝されています。男女ともに「強壮作用がある」と言われていますが、とくに男性では臨床試験での有効性も報告されています。その理由は含まれる栄養素にあります。筋肉や身体の機能を司るホルモンの基になる必須アミノ酸や、神経やホルモンの働きを活性化する亜鉛、鉄、カルシウムなどのミネラル類、エネルギーを作るのに必須であるビタミンB群などのビタミンが多く含まれています。
「スッポン」
カメの一種で軟らかい甲羅をもつのが特徴です。頭、甲羅、肉、卵、血、脂肪など各部位ごとにさまざまな効能を持ち、漢方薬として用いられています。乾燥させたスッポンの甲羅は土鼈甲(どべっこう)と呼ばれ、粉末にして精力剤や市販の栄養ドリンク、健康食品の原材料に用いられることも多くあります。必須アミノ酸やビタミンB群、カルシウム、鉄が豊富。含まれる栄養素はマカと似ており、滋養強壮への効果は同様です。
「ウナギ」
ウナギは昔から滋養強壮食品として親しまれてきました。夏の盛りに精力をつけようと、「土用の丑の日」にもウナギが食べられてきました。これもまた、マカやスッポンと同様に、必須アミノ酸、ビタミンA、ビタミンB群、カルシウム、鉄、亜鉛と滋養強壮に働く栄養素が豊富に含まれているのです。
「桂皮(ケイヒ)」
シナモンやニッキとも呼ばれていて、こちらの方が身近に感じる人が多いかもしれません。乾燥や粉砕をしてスパイスに使用されたり、抽出エキスや精油は生薬の成分にも使用されています。その抽出成分は、血の巡りをよくするとされ、冷え症や冷えからくる肩こりなどの諸症状、食欲不振、胃腸のもたれ、胃の痛みなどの症状を緩和すると期待されています。元気のない時に起こりやすい症状を緩和するとして、滋養強壮を謳う製品の成分として使用されています。
ここまで、滋養強壮のために使われている食材についてご紹介しましたが、普段の料理にこれらの食材が利用されることは、なかなかありません。サプリメントにも、これらの食材から得られる成分を含むものが多くあります。ぜひ、滋養強壮に働く製品の原材料に目を向けてみてください。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン